くらぶ

ダンゴムシを探そう(大人対象、自然観察・体験ガイド講習会用)

森のダンゴムシ!

目的

1.すべての生き物のうち6割以上を占めるといわれる節足動物を題材に、自然とふれあうきっかけ作りを体験する。  具体的には土壌動物の仲間であるダンゴムシの簡単な調査をおこなう。 そのことで、その地域の自然を知ることにつながっていることを理解する。

2.生き物の生態や行動を観察する目を養うために、ダンゴムシを探し、見つかったダンゴムシの様子を観察する。 そのことで、観察の面白さを感じ、継続的に地域の自然の変化にこだわりを持つようにいざなう。

3.普段あまりすることの無い、時間をかけて自然にじっくりと接することの大切さや面白さを簡単な調査を通じて体験する。

実際に体験してもらうことを重視し、地元に帰ってからその体験を応用し、自分自身で自然観察のプログラムをたてて実践できるスキルを身につけてもらう。

内容とフロー

1. 虫の自然観察会って? 虫と学ぶ自然とは。(節足動物の動物系統樹における位置、分布、虫を探すことや観察することとは。) 10分。

2. ダンゴムシの探し方。(探すことの面白さ。) 5分。

3. さあ、やってみよう。(実際にダンゴムシ探しをして、周囲の様子やダンゴムシの様子も観察する) 20分。

4. まとめ。 (探すことで分かったこと、観察することで分かったことは。 どんな発見があったか。 ダンゴムシと人とのかかわり。  自然観察から環境を見る目を養う。) 10分

5. プログラム開発と実施のしかたのまとめ。(自分だったらどうするか。 そのための資料を配る。)

準備物

□ 長机 □ プログラム開発と実施の仕方まとめ
□ 説明用紙芝居 □ 個人用: 移植ゴテ・バケツ・トレイ・ピンセット・ルーペ
□ 顕微鏡・ルーペ・ダンゴムシ迷路  

 

オカダンゴムシ:

節足動物門

甲殻綱

ワラジムシ目

オカダンゴムシ科

オカダンゴムシ(いわゆるダンゴムシ)

 

セグロコシビロダンゴムシ:

節足動物門

甲殻綱

ワラジムシ目

コシビロダンゴムシ科

セグロコシビロダンゴムシ

 

ちなみにヤスデやムカデは、それぞれヤスデ綱、ムカデ綱ですので綱の部分で別れています。 エビやカニは同じ甲殻綱です。 陸生ではフナムシが同じ甲殻綱になります。

 

その他見られるワラジムシ目:

サトワラジムシsp、トウヨウワラジムシ科 固有種

ニホンヒメフナムシ、フナムシ科、ワラジムシ目 湿った森林に生息

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プログラム実施

日本自然保護協会 自然観察指導員講習会@六甲山YMCAにて(2007年11月23日〜25日):

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